『立春を過ぎ』

 

立春を過ぎ、暦の上では春になりましたが、ここにきてやっと本来の真冬並みの気温になってきたそうです。
確かに数日前までは、多少風は冷たいものの、外を歩いていても日差しは暖かく、ダウンコートで歩くと暑く感じる日が続いていました。
季節を先取りしたような気候は、気持ちも明るいものになるはずですが、今年はシーズン先取りしたインフルエンザが少し落ち着いてきたかと思えば新型コロナウイルスがパンデミックになる勢いで世界中で大変なことになっていますね。

致死率が10%だったSARSや34%のMERSに比べて、新型コロナウイルスは感染者が増えても致死率は2~3%で推移しており、死亡された人の多くは基礎疾患があった高齢者が中心ですが、世界中で爆発的に感染者が増える為、ちょっとしたパニック状態になっています。
しかし、人間も負けてはいません。国立感染症研究所ではウイルス分離の成功を発表し、タイではインフルとHIVの薬を混合したもので新型ウイルス患者が劇的に回復したというニュースもあります。
治験や臨床研究を経てからなので、対抗するワクチンや新薬がすぐにできるわけではありませんが、人間もウイルスの脅威の前にただ手をこまねいているわけではありません。
私たち一般市民ができることは、必要以上に恐れず、でもちゃんと正しく恐れて、うがい手洗いや消毒などの予防をしっかりし、もし咳やくしゃみの症状があればマスクをして飛沫をばらまかない気遣いをすること、適度に運動し、しっかり食べ、ぐっすり寝て、体力・抵抗力・免疫力をつける事だと思います。

人間のパニックを尻目に、梅の花は咲き始めて香りを漂わせ、桜のつぼみも小さいながらもついています。
春はすぐそこです。暗いニュースだけにとらわれず気持ちは明るく持ちたいですね。

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